2010/04/15

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色が識別される経路

色が見えるまでの経路

私たちは、目で色を知覚します。その原理は、目の網膜で光を感光することにあります。光源から発せられた光が物体に当たり、反射した光から色を感じ取っています。その光の刺激が視神経によって大脳の視覚中枢に伝えられ、物の色として知覚する、こういった仕組みです。

農では、色を感じると同時に、その光がどこから来ているかを判断します。こうして、色があたかもそこにあるように感じるのです。そして、過去の経験や記憶などから、様々な連想や感情が呼び起こされます。色を見ることで情緒も発生するのです。

明順応と暗順応

明るいところから暗いところに移動したとき、例えば映画館のロビーから上映ホールに入ったときなど、暗さに目が慣れずに座席が見えず、困ったことはありませんか。そして、しばらくすると次第に目が慣れてきて、暗がりでも周りのものが見えるようになってきます。

これは、明るいところで眠っていた視神経の杆体が働き始めることによって、暗がりでも徐々に目が慣れてくるのです。杆体は働き始めるのに時間がかかり、完全に働くようになるまでは30分ぐらいかかります。このように、目が暗さに慣れ、ものが見えるようになる現象を暗順応と言います。

左右の目は独立して動いていますので、暗いところに入る少し前に片目を閉じて、あらかじめ片方の杆体を早めに働かせることができます。こうしておけば、暗いところでもすぐに周りのものを見ることができます。

一方、暗いところから明るいところに出ると、まぶしさを感じますが、すぐに目が明るさに慣れます。これは、暗いところでは眠っていた視細胞の錐体が働き出すからです。錐体は杆体とは異なり、働き始めるのにあまり時間を必要としません。完全に動くまで7分ぐらいです。このように、目が明るさになれてものが見えるようになる現象を明順応と言います。

私たちの目はこの2種類の視細胞を持っているおかげで、月明かりのかすかな光から、まぶしい太陽の光まで、様々な明るさの中でものを見分けることができるようになっています。